なぜ読書するのか、なぜ俺は読書が好きなのか

読書するのが趣味とかいう人も多いし、なんだかそれが高尚な趣味だと思っている人もる。

かくいう俺も読書は好きで、ジャンル問わず様々な書籍を子供の頃からたくさん読んできた。

子供の頃からは親から本を読むことで褒められた。

大人になってからも、周囲の人間から読書するのは良いことだ、見習わなきゃなどとも言われた。

多分、本を読むのが好きだってのは本当なんだろう。

でも、その動機は別に何も高尚なものもなく、知識を得られるとか、教養がどうだとか、そういう動機もまったくない。

結果的に書籍から知識や教養を得られたという面はあるが、それが目的だったわけじゃない。

唯一言えるのは、「現実逃避」だったんだと思う。

大人になればどうと思わないことでも、子供の頃にはすごいストレスなこと。

様々な嫌なこと。

壁に落書きしたのを親に怒られるとか、テストで点数が悪かったこととか。

とにかくそういう色々なことから逃げる先が、俺の場合書籍だった。

物語の中に入り込んで、現実の嫌なことを忘れるための逃げ先。

少なくとも決して前向きなもんじゃなかった。

逃げでしかなかった。

偉そうに書籍レビューなんてできるような輩じゃない。

今でも向き合いたくない現実から逃げるために、本の世界に逃避している。

俺はきっとこうやってずっとずっと逃げ続けるんだと思う。

本を読んでいるその時は、現実の嫌なことをすっかり忘れられるから。

だから俺が専門書以外の本を読んでいる時は、何かから逃げている時であって、決して何かを学んだりしたいと思っているわけじゃない。

ただただ、逃げているだけだ。

読書が好きなんじゃなくて、逃げるのが好きなんだろうな。

チキン野郎だよ。